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TELL'EM I'M SURFIN'/THE FANTASTIC BAGGYS

TELL\'EM I\'M SURFIN\'/THE FANTASTIC BAGGYS_f0107245_0323688.jpg

Peter Asherを偉そうに記事にしてしまいはずかしいです。
nov46sさんからコメントとTBも頂きまして・・・、本当に、何ともはやという感じです。(???)

正直調子に乗っていますが、Peter Asherを取り上げたのはAl Cappsからのつながりでして、私の中ではもうひとりの大物プロデューサーの記事を書きたかったからなんです。
(一応、みなさんの話題に合わせているつもりなんですけど・・・)

それは、Lou Adlerです。※そんな大げさなものではありませんから、ご安心を。

TELL\'EM I\'M SURFIN\'/THE FANTASTIC BAGGYS_f0107245_0285648.jpg私は、彼の名をJan&Deanの関連で知りました。マネージャーだったわけですから。
で、今回紹介するTHE FANTASTIC BAGGYSにつばがるわけです。ご存知の通りTHE FANTASTIC BAGGYSは1963年 P.F.SloanとSteve Barriのデュオです。一応ジャケットでは4人組みたいですけど。彼らはスタジオミュージシャンのチームだったのです。

調べてみたら、Lou Adlerのウェストコースとミュージックシーンに与えた影響は相当なものです。Phil Spectorのセッションミュージシャンとして有名なHal Blaine、Steve Douglasなどのジャズ系のミュージシャンをJAN&DEANのセッションに使ったのはLou Adlerだったそうです。当時のジャズ・シーンではニューヨークを中心とするハード・バップが盛り上がっており、ロサンゼルスのジャズ・シーンは衰退期にありました。この為にジャズ・ミュージャンの供給過剰が起こり、比較的安いギャラで良質のミュージシャンを雇えたという事情があったようです。そこにLou Adlerは目をつけたんですね。
TELL\'EM I\'M SURFIN\'/THE FANTASTIC BAGGYS_f0107245_0255442.jpgそういうことですから、Lou Adlerの手法をPhil Spectorが真似したというのが正しいそうです。※ちょっとショックでした・・・。Jan&Deanをホワイト・ドゥーアップからサーフィン・ミュージックに転向させたのもLou Adlerです。
その過程でLou Adlerに見出されたのがP.F.SloanとSteve Barriでした。彼らはJAN&DEANのバッキングを担当します。※ですから、THE FANTASTIC BAGGYSの曲でバッキングのオケは同じでヴォーカルがJan Berryだったりする場合があります。

これ以後もP.F.SloanとSteve BarriはLou Adlerにとって重要な役割を果たします。P.F.Sloanは「Eve Of Destruction」」を作り、Steve Barriはダンヒルレコードで活躍します。取り敢えず今回はTHE FANTASTIC BAGGYSなので、Lou Adlerの話しは次回にさせていただきます。

彼らの曲で「SURFIN' BACK AGAIN and SURF IMPERSONATIONS」というノベルティタイプの名作があります。(笑)曲のエンディング近くで当時のサーフィン・ミュージックを代表するお歴々のモノマネが入っています。当然、Lou Adlerもマネされています。

最後ですが、私の好みは「SURFER BOYS DREAM COME TRUE」、「It Was I」なんですが、やっぱり、夏を前に「TELL'EM I'M SURFIN'」をタイトルにさせてもらいました。
by rokusuke_kujira | 2006-05-01 00:34
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